ロジスティクス戦略の目的
人口減少や高齢化による労働力不足に伴い、生産力低下による地域経済の停滞が懸念されたことから、当市では、平成29年度から「東北自動車道黒石インターチェンジを活用したロジスティクス戦略」を策定し、以降物流の最適化を図り、地域産業の活性化を目指しております。
国で策定した『物流施策大綱』において、物流を取り巻く現状・課題に、『労働力不足の社会問題化』、『物流ネットワークの脆弱性』、『物流を取り巻く環境の変化』などが挙げられており、当市としても物流を取り巻く国や産業等の状況を考慮しながら、物流の課題解決等を図り、更なる地域産業の活性化を進める必要があります。
第二期戦略(令和5年度策定)では、第一期戦略(平成29年度策定)を踏襲しつつ、新たに「東北自動車道黒石インターチェンジ」を活用したロジスティクスの方向性を示すものです。
ロジスティクス戦略の期間
第一期 平成29年度から5年間(2017年度~2021年度)
第二期 令和5年度から10年間(2023年度~2032年度)
前期:令和5年度から5年間(2023年度~2027年度)
後期:令和9年度から5年間(2028年度~2032年度)
ロジスティクス戦略の取り組み方針
第二期戦略では、次の方針を基に進めます。
- 物流、流通事業などによる輸送プラットフォームの構築
企業の物流の合理化を実現するためのプラットフォームの構築
- 既存の周辺インフラとの連携
既存の周辺インフラと戦略エリアの効率的な連携をするための手法検討およびエリアの拡大
- 物流の拠点化、最適化に伴う荷主事業者を含む関係事業者への対応
物流関連企業を周辺の企業が荷主として利用する等、地域産業全体の効率化が図られる環境を事業者と協力し整備
- 新しい輸送システムの先駆的対応
国の動きや輸送システムの先進事例等を調査、研究し、先駆的対応を推進
戦略エリアについて
本戦略エリアは、「人・物・情報・技術・道路」が「交差・融合」し、物流拠点として成長していくこと、黒石インターチェンジの物流拠点において、新たなモノの流れを想像し、未来へと引き継いでいくことという思いを込めて、『黒石インターチェンジ ロジスティクス クロッシング(通称:ロジクロ)』の名称で周知されております。
ロジクロは、次の好立地条件の基で開発を進めております。
- 東北自動車道黒石インターチェンジから950m、僅か1分、その他、国道102号や青森県道135号線(吹上金屋黒石線)とも隣接。
- 東北新幹線新青森駅から戦略エリアまで約32km、青森空港から戦略エリアまで約22km
- 災害のリスクが低い
青森県内からのアクセスマップ
青森県外からのアクセス
戦略エリアの状況
進出企業(令和6年3月現在)
企業名 | 事業内容 | 進捗状況等 |
---|---|---|
紅屋商事(株) |
物流 食品製造 |
令和2年5月 物流センター(ドライ)操業 令和2年10月 物流センター(チルド)操業 |
日興運輸(株) | 物流 | 令和3年12月 物流センター、営業所操業 |
南貨物自動車(株) | 物流 |
令和5年9月 操業 |
(有)たんぽぽ運送 | 物流 | 令和3年3月 物流倉庫(冷蔵)、事務所操業 |
三商物産(株) | 物流 |
令和5年2月 操業 |
紅屋ホールディングス(株) | 物流 |
令和4年 造成工事完了 令和6年以降 操業予定 |
進出企業の募集
市では、このエリアに進出する企業を募集しております。一度、話を伺いたい方、現地を確認したい方等お気軽に下記へお問い合わせください。
※当戦略エリアは、市保有の土地を分譲するものではありません。
市では、民間事業者の用地取得やその供給に向けた体制を整備し、法的手続きや税の優遇措置など円滑な事業推進のサポートを行います。
公表資料
第二期関連資料
- 東北自動車道黒石インターチェンジを活用したロジスティクス戦略【第二期】(令和6年3月策定)(1372キロバイト)
- 東北自動車道黒石インターチェンジを活用したロジスティクス戦略【第二期】(概要版)(215キロバイト)