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温湯丑湯まつり

御神体を乗せた山車の運行

 

温湯丑湯まつりは、400年以上もの歴史がある名湯・温湯温泉の伝統行事として、暑さの厳しい土用の丑の日に、同温泉の守り本尊「薬師如来」の例大祭とあわせて開催されてきました。

 

昔から土用の丑の日をはさんで湯治すると、十日湯治・二十日湯治の効能が得られるとのいい伝えがあり、この時期の旅館や客舎などは、近隣近在からたくさんの湯治客が訪れ、にぎわいます。

当日は、午前に丑の御神体を乗せた"御輿(みこし)"が薬師寺を出発。お揃いのはんてん姿の子どもたちが、威勢のよい掛け声とともに山車を引き、町内を練り歩きます。

 

御神体が浴場に到着すると、若者が担いでそれぞれ男女の湯船に浸かり、祭りのハイライト・入湯式が行われます。丑をなでた手で自分の悪いところを触ると治るといわれるだけに、湯治客らは先を競って御利益を求めます。

午後も引き続き、「歌と踊り愛好会」のカラオケや踊り・漫談などのほか、盛りだくさんのプログラムで、浴場周辺は、終日にぎわいを見せます。

 

丑湯祭りは、土用の丑の日に近い日曜日に開催。主催の温湯町内会は、湯治客と地元民が一緒に参加できるよう早い時期から計画を話し合い、準備にも余念がありません。

祭りの主役は、幼児からお年寄りまで町内会の人たち全員。それぞれが役割を分担し、参加します。

 

町内会では、丑湯祭り当日の浴場入浴料を無料にするなど、伝統の祭りに、県内外1人でも多くの方が参加できるよう配慮。藩政時代から受け継がれた伝統を、これからも大切に守り続けて行きます。