ナビゲーションスキップメニュー

津軽こけし館

 

津軽こけし館では、全国から集められた表情豊かな4,000本のこけしが展示されているほか、さまざまな木地玩具が皆様をお待ちしております。また、平成12年4月にオープンした津軽伝承工芸館とも隣接した施設です。

外装は、国指定重要文化財となっている江戸時代の商家(中町・高橋家)と「こみせ」をイメージした建築で、多目的広場には、こけしの原木であるイタヤカエデやミズキを植樹しております。

津軽こけし館内

1階は、入り口を入るとすぐに4.219メートルのジャンボこけしと2メートルの木地ダルマが来場客をお出迎えします。

売店、資料室、活動室(体験学習室)ふれあいコーナー等を配置し、こけし工人の実演を見学できるほかこけしの絵付けもできます。

「全国伝統こけし工人フェスティバル」など多彩なイベントを開催しています。

※売店は現在休業中です。

 

2階には津軽系をはじめ全国のこけしと木地玩具約4,000点を展示し、故盛秀太郎・佐藤善二両氏のコーナーや、世界的巨匠である棟方志功が描彩した、貴重なこけしが展示されています。

また、各界の著名人が絵付けした「こけしアートコレクション」も展示されています。

 

棟方志功の描彩こけし展示

津軽こけし館には、盛秀太郎の木地に棟方志功が描彩した貴重なこけしが、展示されています。

描彩したのは、昭和39年頃といわれ、平成6年に津軽こけし館の所蔵となりました。

1尺2寸のこけしには「大寿天福」、8寸のこけしには「乾坤」と書かれています。

 

北の風土に育まれた素朴な津軽系こけし

津軽系こけしは、温湯(ぬるゆ)温泉を中心に広がり、故盛秀太郎翁により温湯こけしが作られました。

形はいろいろありますが、アイヌ模様やダルマ絵、すそ広でふくらんだ胸などの形状は温湯こけしならではの造りです。

また模様に津軽藩の家紋である牡丹の花が使われているものもあります。

雪深い津軽の風土が生んだ津軽こけしは、工芸的な美と素朴な色彩が全国的にも高く評価されています。

 

全国11系統の伝統こけし

 

系統 県名 特徴
津軽系 青森県 青森県温湯温泉や大鰐温泉を中心に作られ、1本の木で作る素朴な作りづけで、頭はオカッパだが、形、紋様など系統として統一されていないのが特徴である。
木地山系 秋田県 秋田県木地山に生まれ、頭部には赤い手絡に前髪を描き、胴には梅の花を描いた前垂れ模様と着物模様がよく知られている。
南部系 岩手県 岩手県花巻市や盛岡市が中心。頭がクラクラ動く、キナキナと呼ばれる無彩が伝統の南部系といわれている。重ね菊やヨダレ掛模様など描彩されたものもある。
鳴子系 宮城県 宮城県鳴子温泉を中心に多くの工人がいる。頭を回すとキィッキィッと鳴るはめ込み式で肩と裾が張った胴に重ね菊の模様を主流としている。
作並系 宮城県 宮城県作並温泉で発生し、山形系の指導を受け、それを基本に作並独特の系流を作り上げた。細胴の裾を絞ったものや、カニ菊と呼ばれる紋様が代表的である。
遠刈田系 宮城県 宮城県遠刈田温泉を中心に発達し、頭は比較的大きく、赤い放射状の飾りや、おかっぱ頭があり、重ね菊の胴模様と木目の模様が知られている。
弥冶郎系 宮城県 宮城県弥次郎部落に生まれ、太い直胴に描かれたロクロ模様や衿と裾を簡単に描き、頭部の太いロクロ模様は特徴的である。
山形系 山形県 山形市内や米沢市内で作られ、直胴と円柱形で、割鼻に紅花、牡丹、菊、梅の描彩が主流となっている。
肘折系 山形県 山形県肘折温泉が発祥の地で、肩の張った太い直胴に重ね菊を主としたものや、草花を描いたものがある。
蔵王系 山形県 山形県蔵王温泉に発達し、頭部は赤い放射状の飾りや黒いオカッパが多く、太い胴に桜くずしが描かれている。
土湯系 福島県 福島県土湯温泉に発生し、始祖といわれている故佐久間浅之助が残した「返しロクロ」という独特の模様が今日に伝わっている。

 

津軽こけし館へのアクセス

〒036-0412 黒石市大字袋字富山72番地1号

電話番号 0172-54-8181

 

列車

  • JR青森駅又は新青森駅からJR弘前駅まで特急つがるで約40分
  • JR弘前駅から黒石駅まで弘南鉄道で約30分

マイカー

  • 黒石市役所から車で約20分
  • JR弘前駅から約35分/黒石ICから約10分
  • 十和田湖から約60分/JR青森駅から約60分
  • 青森空港から約40分/城ヶ倉大橋から約20分

弘南バス

  • 黒石駅から約25分/弘前駅から約50分